准教授

城月 雅大

Masahiro SHIROTSUKI

専門: 住民参加論、観光まちづくり

1980年島根県生まれ。立命館大学大学院政策科学研究科博士後期課程修了。博士(政策科学)。日本学術振興会特別研究員、立命館グローバル・イノベーション研究機構ポストドクトラルフェロー、The University of Sheffield, Centre for Wellbeing in Public Policy(CWiPP)ポストドクトラル・リサーチ・フェロー、高知大学教育研究部総合科学系地域協働教育学部門特任助教などを経て現職。

詳しい経歴

「まち」と「観光」をテーマに実践的な学びを重視しています。

大学はさまざまなチャレンジの出来る場です。大学の中だけの学びではなく、地域や世界に飛び出して自分だけの学びをデザインしてほしいと思っています。語学はもちろんですが、それを活かした挑戦が出来るお手伝いをし続けたいと思っています。私の担当しているゼミナールでは、実際に、地域での創業や地域課題の解決に取り組んでいます。

専門分野

住民参加論、観光まちづくりです。少し広く言えば「まちづくり論(都市計画)」ですが、特に観光や住民の力を発揮させることでよりよい居住環境をつくる研究をしています。

学科で教えていること

担当科目は、ツーリズム論、地域再生論、テーマパーク・ホテル演習などです。また、現場を重視しているのでフィールドワーク系科目や研究もしています。ツーリズム論では、「観光」という現象が生まれるようになった背景から、近代的な観光が登場する過程などを考察します。また、テーマパーク演習では、ディズニーなどを事例にしながら、リピーターが生まれる要因、パークのデザイン方法などを学ぶ授業を行っています。演習では、実際にテーマパークに行ったり、旅行会社との連携による実践的な学習を行っています。

担当科目

地域産業と観光、ツーリズム論、リクリエーション演習(旅行企画・テーマパーク・ホテル・イベント・リゾート)など

ゼミのテーマ

ゼミでは、「まち」や「地域」といった言葉をキーワードに据えて学習・研究をしていきます。その「まち」や「地域」が、受講生のふるさとでも構いませんし、近所の商店街だったり、大好きなカフェでもバーでも、はたまた、海外のある地域でも構いません。受講生のそれぞれの関心をもとに、その空間や環境をより良くするための方法論について、特に、人と場との心理的な結びつきや観光といった視点から研究していきます。

できる限り、ゼミで現場を訪れたりしながら、最終的には、社会的な課題や問題を捉え、それに対するアプローチ方法を提案できる能力を身に着けて欲しいと考えています。 卒業後は、公務員や旅行業をはじめ、メーカー、商社や大学院進学(海外含む)など様々な分野で活躍してもらえるように指導をしていきたいと思います。

基礎ゼミテーマ

観光開発デザイン

専門ゼミテーマ

まちづくり心理学・観光心理学など

過去の学生のゼミ論文

  • 「観光地における「食べ歩き」によるごみ問題〜食べたくなる器による新たな解決法〜」
  • 「公共概念から考える道路活用〜街の賑わい創出に向けて〜」
  • 「現代都市社会における遊び場〜子どもにとってより良い遊び場の実践に向けて〜」

ゼミの写真

ゼミでは、地域再生、観光まちづくりをテーマにしています。授業時間内外で、現場に出て農作物の栽培や、耕作放棄地の再生などを実践しています。また、観光系をテーマとするゼミでは、民間企業の方やNPO法人など、さまざまな方と協働してプロジェクトを進めています。

この土地、もともとは木の切り株などがある完全なる森!?のような耕作放棄地でした。ゼミ生と開拓・再生しました。

2020年からは、田んぼの再生にも取り組んでいます。これらの見捨てられた資源を活用したアグリツーリズムの実現に取り組んでいます。

「働くこととは?」をテーマにしたリクリエーションオンサイト演習の様子(2022年5月)。お米づくりを通して、働き方の多様性を理解しながら、田畑を守ることがどのように地域や世界を持続可能なものにするのかを体感しながら学びます。

主な著書

  • 『まちづくり心理学』(共著、2019年、名古屋外国語大学出版会)
  • 『学びの技法ー地域を読み、世界を拓く10章』(共著、2019年、名古屋外国語大学出版会)

最も影響を受けた人

大学時代のゼミの指導教員。理由は数え切れないですが、絶対に諦めないこと、自己との対話をすることの大切さ、学び続けることの楽しさと苦しさを教わりました。そして、自分自身もフィールドワークをしていますが、その指導教員の先生が、実は学生や人との対話を通じて、最もフィールドワークを続けていると思うからです。