准教授

大西 学

Manabu OHNISHI

専門: 政策科学、国際資源管理

1976年京都市生まれ。立命館大学大学院政策科学研究科修了、博士(政策科学)。広島工業大学環境学部ポストドクトラルフェロー、一般社団法人海洋産業研究会研究員等を経て、現職に至る。

詳しい経歴

気がつかない「当たり前」に気づいて世界と自分を変えていきましょう。

スマホからは、いま流行っている(らしい)お店から、世界での凄まじい暴力や貧困がはびこる様子まで、あふれかえるほどの情報が流れてきます。気にしなければそれまでですが、そのような大量の情報にも惑わされずに、自分にとって大切な情報を選別できる軸を作っていく時間を大切にしてほしいと思います。

専門分野

持続可能な発展(Sustainable Development)を促す仕組みの研究をしています。地球環境をはじめ、多くの資源は「みんなのもの」です。海岸や河川敷ではゴミが散乱するように、多くの人が集まって利用する「みんなのもの」は往々にして「自分のもの」ではないため、あまり大切に扱われなかったりします。そのような「みんなのもの」を上手に使い続ける「仕組み=ガバナンス」の研究に取り組んでいます。

学科で教えていること

持続可能な発展を実現するために、国連をはじめとする国際機関や世界中の国々の他にも、企業やNPOなど、数多くの人や組織が関わっています。それらの人や組織が条約や、法制度、市場メカニズム、さらには環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)要素を考慮したESG投資のような自主的な基準なども用いて、多様な取り組みを行っています。担当科目では、持続可能な発展に向けたグローカルな動きについて、領域を横断して紹介しています。

担当科目

ガバナンス原論、国際ガバナンス、ガバナンス演習D(持続可能な発展)などを担当しています。

ゼミのテーマ

持続可能な発展として、「人の幸せが持続的に続くような社会・経済・環境の仕組み」を扱っていきます。それは、個人的なものでも、家族が関わるものでも、地域社会によこたわっているものでも、大なり小なりの集団の中にあるものでも、グローバル・コミュティ全体に及ぶものであってもかまいません。持続可能な発展に関われば、ゼミのテーマです。

基礎ゼミテーマ

持続可能な発展入門:「持続可能な発展」の基礎的な考えを、本を読んだり、学外で見学をしたり、参加型ワークショップで実践的に体験して、学んでいきます。

専門ゼミテーマ

持続可能な発展論:学生一人ひとりの個別テーマに基づきつつ、いろいろな形で「持続可能な発展」を検討していきます。

過去の学生のゼミ論文

  • “ペット後進国”日本のペット事情 —生体展示販売で失われる命を少しでも減らすために—
  • 食品ロスとフードバンク —国際比較と日本の展開—
  • 貧困削減へのアプローチとしてのフェアトレード

ゼミの写真

アカデミックな基盤を共有するために、ゼミ生で同じ本を読み、分担して発表、内容を検討しているところです。

主な著書

  • 『地域共創と政策科学』(分担執筆、2011年、晃洋書房)
  • 『資源経済学への招待-ケーススタディとしての水産業-』(分担共著執筆、2010年、ミネルヴァ書房)

おすすめの海外滞在地

夏(2月ごろ)のニュージーランド。気候が穏やかで、治安が良く、料理(シーフード含む)とお酒が美味しい。ただし、紫外線が強いので、万全の対策が必要。