全て英語で学ぶキャビンアテンダント訓練体験

エアライン・トレーニング・スタディ「ブリスベン研修」

オセアニア地域の航空会社が使用する正規訓練施設「Aviation Australia」(オーストラリア・ブリスベン)でのキャビンアテンダント(CA)の訓練体験プログラムです。実質10日間のトレーニングを通して訓練の厳しさや安全の重要性を体験します。インストラクターは世界各国の元CAが主に担当し、すべて英語で行われる実習は外資系航空会社での研修そのものです。

また訓練施設はブリスベン空港に隣接しており、実際に現役CAが定期訓練を受けている様子も垣間見ることができるのも特徴です。また研修期間中はホームステイのため、英語力向上はもちろん、オーストラリア文化を体験する良い機会になります。

座学でのセーフティデモンストレーションの練習風景

1週目

身だしなみ、航空機の基礎知識、非常救難訓練体験

研修中はスーツと規定のスカーフを着用し髪型はシニョンにするなど、常に身だしなみを整えることが求められるため、初日はグルーミングの授業からスタートします。研修を通して午前中は主に午後に行う実践学習に向けての知識や用語を学びます。施設内には数種類のモックアップ(実物大の航空機模型)があるため、実際に見て触れながら一人一人が航空機のドア操作を体験することもできます。また、セーフティ・デモンストレーションも、教室内での練習後にモックアップ内で実際に行うことで、知識を確かなものにします。

緊急脱出の際に使用する脱出用スライドの滑走

訓練用プールを使った着水時の救難訓練

2週目

非常救難訓練、緊急海上脱出訓練、機内サービス、模擬面接練習

引き続きモックアップを使用し、機内での急減圧などの緊急事態を想定した訓練を行います。訓練用プールを使った着水時の救難訓練や脱出用スライドの滑走体験など、臨場感あるトレーニングを行います。非常救難訓練の後は、食事やドリンクなどの機内サービスを体験します。また、機内アナウンスにも挑戦することができるのも、海外の訓練施設ならではです。最後には外資系航空会社の受験を想定した模擬面接レッスンやグループワークを行い、CAとして求められる適性を最終確認して研修を終えます。

モックアップ内での食事、ドリンクサービス体験

参加者全員で記念撮影

研修体験報告

研修に参加した西脇麻以さんの研修体験を抜粋してご紹介します。

今回の研修を通して、機内や乗客の安全を確保することの大切さを改めて感じました。私が飛行機を利用する時は、乗客としての立場で、特にサービスの面しか目にすることがありませんでした。しかし、研修ではイメージしかできなかった緊急時の対応について学び、実演をすることで客室乗務員や保安要員としての役割を理解できました。

研修前は基本的な知識しかありませんでしたが、2週間という短い期間を通して、グルーミングをはじめ、サービスや緊急時の対応など、客室乗務員としての役割について日本では学べない多くのことを学び、貴重な経験ができました。ホームステイを通してオーストラリアの文化にも触れ、現地の人達と交流できたことは、その後の大学生活で私の大きな原動力となりました。