JICA(国際協力機構)でのインターンシップで実現した「夢」への第一歩

2023年7月7日 | 学生の活動報告

国際教養学科には、国際機関での就職を考えている学生も在籍しています。現在、国際教養学科4年生の蛯原愛菜さんは、独立行政法人 国際協力機構(JICA)でのインターンシップに応募し、見事採用されました。

蛯原さんは国内日系社会支援事業の一つであるオンライン・セミナー「多文化共生・日本社会を考える」連続シリーズの第14、15回補佐、第16回の計画・実施と日系社会支援・多文化共生に資する新規事業の提案を行いました。

蛯原さんからのコメント

国際教養学科4年生 蛯原愛菜さん

私は、2022年10月11日より国際協力機構(JICA)中南米部 計画・移住課にてインターンシップに取り組みました。

特に、日系人社会支援事業の1つであるオンライン・セミナー「多文化共生・日本社会を考える」連続シリーズの運営補助と新規事業提案を行いました。他のインターン生と協力し、企画から実施まで行いました。ブラジルタウンとして知られ、多くの日系人が暮らす群馬県大泉町を訪れ、日本定住資料館を取材しました。その様子を動画に収め、自ら編集したものをセミナーで放映し、放映後は大泉町観光協会副会長を招きリアルタイムで質疑応答を行ないました。デカセギを目的に来日した日系人、そして大泉町に移り住むようになった経緯をたどり、「本当の多文化共生とは何か」多文化共生そのものについて考えることができたセミナーになりました。

インターンシップ終盤では、外国にルーツを持つ不就学児童に関する事業やドロップアウト防止を促進する新規事業提案をさせていただきました。この新規事業提案を作成する過程では、JICAの関連部署の職員の方々に限らず「多文化共生」を推進するNPO団体の理事長や職員の方々、一般財団法人 日本国際協力センター(JICE)の職員の方など10名近くの識者にヒアリングを行いました。メンターの方にも助言頂き、修正、加筆を何度も繰り返し、提案書を完成させることができたときの喜びは言葉では言い尽くせないくらいでした。

国際教養学科の授業で実践した外国にルーツを持つ子どもたちへの学習支援や、そこから派生して結成した学生団体でのイベントを通して培った知見を、インターンシップでもセミナーという形で役立てることができて、大きな達成感がありました。また、ビジネスマナーだけでなく、JICAでの働き方や仕事の進め方を直接学ぶことができ、自分が描くキャリアに具体性を持たせられたと感じます。JICAで働くことをずっと夢見てきましたが、インターンシップという形で第一歩を踏み出せました。ここで得た学びを生かして夢に突き進んで行きたいです。