名古屋外国語大学 国際教養学科

 名古屋外国語大学の国際教養学科は、2013年に誕生しました。はじめての卒業生を輩出したのが2017年のまだまだ”若い”学科です。しかし、この僅かな歴史の中で多くの学生のみなさんが、まさに境界を超えて世界に羽ばたいていっています。海外の大学院に進学した学生、国際機関を目指して日々研鑽する学生、グローバルカンパニーで日々切磋琢磨している人、地域で活躍する人など、例を挙げればキリがないほどです。これらは、まさに国際教養学科に所属する学生の個々の努力の賜物であり、同時に、学生たちと苦しみや楽しみを常に共有してきた教員の全力投球の姿勢によるものだと感じています。これらがすべて本学科の大きな財産です。
 
 しかし、こうした成果は、必ずしも当初から約束されていたものではありません。多くの学生のみなさんは、入学当時は希望と同時に少なからず不安を抱えていることがほとんどです。それまでの人生で失敗してしまったこと、挑戦することを諦めてしまったこと、自分には出来ないと最初から自分で自分の可能性の芽をつみとってきたことなど、不安の背景は十人十色です。私たち国際教養学科は、まずそのことをありのまま認める学科でありたいと考えています。その上で、そうした目に見えない「自己規制」の網の目を学生が自ら認識し、突破できる力を育てたいと考えてきました。「〜するべき」、「〜でなければいけない」、「○○は〜に違いない」等、その「常識」とされることを問い直す力、必要に応じてかいくぐったり、超える力こそが、国際教養力だと考えます。一人の人間として、自由にはばたき、真の意味で世界に必要とされる人を育てたいのです。
 
 このためには、私たち教員も常に挑戦しつづけなければいけません。なぜなら、世界は常に変化しているのですから。このために、国際教養学科では、他の大学や学科にはない、特徴的なオンサイト(現場)教育を豊富に揃えています。学びが、本当の意味で自分のものとなるためには、リアルな経験こそが必要不可欠です。ぜひ、国際教養学科に入学されたみなさんには、この本物の体験を契機に、それまでの自分の殻をやぶる本気の学びの楽しさを経験していただきたいと願っています。
 
 先に”若い”学科と書きました。この先、国際教養学科が10年経とうと20年、30年経とうと、私たち国際教養学科は喜んで”若い”学科を名乗りたいと強く願っています。国際教養学科は、世界でOnly oneの学科であり続けます。

 

国際教養学科長 佐藤都喜子