国際教養学科で学べること

名古屋外国語大学では、共通して1・2年次に英語力の向上の徹底を目指し、少人数制で語学教育を集中的に受けます。国際教養学科では、語学力強化に並行して、国際関係学、観光学、社会学、国際開発学、メディア論、コミュニケーション論、ホスピタリティ論、政策科学、情報科学、共生社会論、思想など、幅広く総合的に学ぶことができるので、段階的に自分の専門性を探求できます。これはリベラルアーツ教育ならではの魅力です。

3・4年次は専門分野を選び、専門ゼミを中心としたよりフォーカスした研究を深め、国際感覚豊かな高い専門性と高度な英語運用能力を養います。

カリキュラム詳細(PDF)
国際教養学科での学び: 3系統の専門教育(リクリエーション系、ガバナンス系、リテラシー系)、専門的な英語力(Basic English、Step-Up English、Leberal Arts and Global Studies in English)、地域研究(日本、アメリカ、ヨーロッパ、アジア・オセアニア、中東、アフリカ)、ゼミ(基礎ゼミ<2年次>、専門ゼミ<3〜4年次>)。全学共通の学び: 英語基幹プログラム、世界教養プログラム

世界を多角的に見るための3系統の専門教育

Recreation. Governance. Literacy.

国際教養学科では世界を多角的に見ることを目指し、人と人との関係を学ぶ「リクリエーション系」、世界の多様性を学ぶ「ガバナンス系」、世界の見方を学ぶ「リテラシー系」、この3系統の専修科目を中心としたカリキュラムを提供しています。

01

他者を理解し自己を再構築する能力を養う

リクリエーション系

学科のランドマークとも言えるホスピタリティを中心とした学びです。エアラインの現場で実際に活躍してきた教員陣による「エアライン概論」「航空ビジネス論」「ホスピタリティ基礎演習」など、ホスピタリティ産業に従事する上で必要となる知識を修得する科目に加え、マレーシアオーストラリアでの海外研修プログラムにも参加できます。また「サービスフロント」に限定しない「おもてなしを科学する」と銘打った、学問に裏打ちされた学びを探求します。

特徴的な科目

  • 比較文化論
  • ツーリズム論
  • エアライン概論
  • おもてなしの科学
  • パフォーミング・アーツ演習A
  • エアライン・サービスフロント研究
  • ホスピタリティ特別演習

02

世界と地域の構造を学び国際マインドを養う

ガバナンス系

「持続可能な開発」「紛争平和研究」「グローバルガバナンス」などの国際関係科目を中心に学び、「ジェンダー論」「社会包摂論」「善悪と倫理」「グローバル開発協力と地球市民」「コミュニケーションデザイン」などの科目を通じて、地球規模の課題を探求するとともに、多様性のある個の理解および共感や倫理観を養います。また、課題解決型の海外研修として、タイイタリアで実施される地域研究・国際研修プログラムに参加することができます。

特徴的な科目

  • グローバルガバナンス
  • 地域再生論
  • 社会包摂論
  • ジェンダー論
  • ガバナンス演習B(グローバル開発協力と地球市民)
  • ガバナンス演習D(持続可能な開発)

03

世界をみる情報収集・分析・発信能力を高め情報マインドを養う

リテラシー系

「表象文化論」「広報論」「ジャーナリズム」などの科目をはじめ、Society 5.0の時代を深掘りする「ユーチューブ・スキルズ」、「AIとの共生社会」など、ニューメディアやサイバー空間に関わる科目も学びます。世界情勢を独自の視点で思考し、新しい情報社会を生き抜く鋭い洞察力や分析力を身につけます。

特徴的な科目

  • メディア論
  • メディアスポーツ論
  • 理論から見る映画
  • AIとの共生社会
  • リテラシー演習B(ジャーナリズム:伝える力と術)
  • リテラシー演習C(ユーチューブ・スキルズ)

世界の国々を深く理解する「地域研究」

Area Studies and Languages

上記3系統に加え、日本、アメリカ、ヨーロッパ、アジア・オセアニア、中東・アフリカの5地域の文化や社会、政治経済を学ぶ「地域研究」も提供しています。言語のみならず、世界の国々のそれらを理解することで国際感覚と教養を磨きあげ、国際社会のさまざまな場面で高度なコミュニケーションができる柔軟性を養います。

専門的な英語力で専攻分野の学びを深める

Liberal Arts and Global Studies in English

1・2年次は専任教員の手厚いサポートのもと、少人数制の授業で英語力を徹底的に強化します。TOEFL®とTOEIC®は留学と就職を見据え、必須科目となります。
2年次以降は自分のキャリア形成を意識しながら、これまで学んだ理論を実践することを目指し、3系統の専門教養科目を英語で学ぶ「Liberal Arts and Global Studies in English (LAGSE)」の専門講義を受けられるようになります。3系統の専門教養を英語とリンクさせることで、国際社会に関する専門知識とともにキャリアにつながる生きた英語の運用能力を高めるねらいです。

過去の卒業研究テーマの例

核兵器からアイドル論まで、学生の研究テーマは多様です。実際に学生のみなさんがどんなことを研究しているのか、過去の卒業研究テーマの一部を以下に紹介します。

2021年度

  • 被爆体験の継承とは何か ~広島平和記念資料館の展示と原爆被爆者の語りを通して~
  • 労働力輸入としての外国人技能実習制度 ~日本は外国人労働者とどのように向き合っていくべきか~

2020年度

  • 食品広告における女性の描かれ方
  • 大学における教養教育 ~教養学部で学生は何を学ぶのか~
  • 核兵器使用の合法性に関する一考察

2019年度

  • 落語の中の女性
  • 育児ネットワークとしてのシェアハウス 〜シングルマザー専用シェアハウスのケーススタディを通じて〜
  • 外国人技能実習生の日本語習得方法と課題 〜成人言語教育の観点から〜
  • 共食経験と現在の食選択の関連
  • ファンタジーに自由はあるのか
  • なぜ女性アイドルを同性ファンは応援するのか
  • 障がい者に対する潜在的態度とセルフエンパワーメント